2020/08/12 15:02



  


Q1 鉄瓶って扱いが難しいんじゃないの?

A1 意外と簡単です。

  ① お水を8分目入れる。

  ② 中火以下でふたを少しずらして沸かす。

  ③ 沸かしたお湯を全てポットなどに移し、空にする。

  ④ ふたを開けておく(余熱で乾きます)

  これだけです。あとは何もしなくて大丈夫です。

  鉄瓶の中は絶対触らないこと。触ってしまうと悪いさびが出ます。

Q2 鉄瓶ってすぐさびて使えなくなるんじゃないの?

A2 鉄瓶はさびます。むしろさびることで沸かしたお湯の中に鉄分が溶け込みます。使用していくうちに内側にサビが出ることがありますが、問題はありませんので、そのままお使ください。判断基準は、沸かしたお湯が透明であるかどうか。内側がどんなにさびていても、沸かしたお湯が透明であれば大丈夫です。また、「湯あか」と呼ばれる白いものが内側や注ぎ口のあたりに付いていきます。これは水の中に含まれるミネラル分が付着したものです。湯あかは、サビを防ぎお湯をおいしくする効果がありますので、とらずにそのままお使いください。

Q3 沸かしたお湯が濁ったり茶色くなったりしてしまったら?

A3 お茶の葉をだしパックのような不織布の袋に入れ、20分ほど煮出してから一晩置きます。お湯が真っ黒になりますが、これはお茶のタンニンと鉄が反応しているもので、サビ止めの役割があります。黒い水は捨てて、水を入れてまた沸かし、このお湯も捨てます。1度で改善されない場合は何度か試してください。

鉄瓶を使い続けるなかでのポイント

・注ぎ口・内側はいっさい触らない(湯あかやサビをとらないこと)
・お湯・水を入れたまま放置しない(使い始めはさびやすいので一晩放置するのも厳禁)
・できるだけ毎日使うこと(使えば使うほど道具として完成していきます)

    鉄瓶は自分の手で育てていくものです。使いながら完成させていくということが魅力でもあります。

    長年使用していくとこのような鉄瓶になります。これが正常です。


使い始めてから12年経ったもの。

注ぎ口と内側が白くなっているのが湯あかです。

使い始めてから5年経ったもの。

水源によって含まれるミネラル分の量が変わってくるので、湯あかが付かないこともあります。